和モダン食器のお店 日本デザインストアの店長日記

和モダン食器、伝統工芸品、ギフトを取り扱うオンラインストア「日本デザインストア」の店長が素敵なアイテムをご紹介して参ります

おしゃれな茶筒が「イッピン」な理由

本日NHK総合で放送された 、「イッピン」

「極限まで木を挽(ひ)く!~石川 山中漆器~」

ご覧になりましたでしょうか?

番組をご覧になられた方も、ならなかった方もいらっしゃると思いますので、今回は茶筒についてまとめたものをご紹介したいと思います。

 

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歴史と文化が息づくドイツ、ミュンヘンのインテリアショップで人気のモダンな茶筒。
それが我戸幹男商店の木製の茶筒です。2012年は世界的に権威のあるデザイン賞を受賞しました。人気の秘密は、

■斬新な形をした茶筒

■インテリアとして飾る事もできる他にはない珍しい商品

繊細に加工されている木地、正確に密閉されている蓋は日本が誇る職人技。

その精巧で緻密な作りとシンプルなデザインは世界中で高い評価を得ています。

  

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我戸幹男商店の茶筒は山中漆器。石川県加賀市山中温泉は、450年続く漆器の一大産地です。山中漆器の特徴は、

■木目を活かしたデザイン

■薄挽きという木を薄く仕上げる技術

■細かい模様を施す加飾挽き

職人による卓越した木地づくりと、デザイナーによるモダンなデザインが今までに無かった斬新な茶筒を生み出しました。

 

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茶筒の表面には、千筋を呼ばれる均等の筋状の模様が入っています。

木地師は80本の線状の溝、千筋を1分40秒で削ります。木地師が自ら作った二つ刃の鉋(カンナ)を使います。
一つ目の刃を前の筋に沿わせ、二つ目の刃で溝を削り、これを順次繰り返します。

深さと幅が一定になるよう正確に、均等に挽く。

削った溝の深さは 平均0.44mm。一番大きな誤差でも0.08ミリという匠の技。

シンプルな模様だからこそ誤摩化しがききません。

 

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本体と蓋のかみ合わせ部分はテーパー状(先細り)に傾斜がつけられており、優れた密閉性とスムーズな開閉性を実現しています。見えない部分にも丁寧な職人技が光ります。

 

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仕上げは拭き漆。漆を塗っては拭くという作業を20回以上 繰り返します。

 

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改めて山中漆器の魅力、そして日本の伝統技術の高さを実感できる番組でした。

 

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我戸幹男商店 特集 [山中漆器の魅力・使用レポート] NHKテレビ番組 イッピンで放送された茶筒